精巣腫瘍はほぼ100%の確率で男性のシンボルである精巣、つまり睾丸を片方取ってしまいます。
取った後どうなってしまうのか?
デリケートな話題ですが、誰もが気になるところでしょう。
精巣摘出手術の傷口
摘出手術はいわゆる鼠径部と呼ばれる下腹部の腫瘍に近い側を少し切って、そこから精巣を摘出します。
長さにして 10cmもないくらいの筋状の切れ目が一本通っている感じです。
傷口は赤くてボコっと盛り上がった感じです。
半年くらいするうちに、徐々に目立たなくなりますが、それでも触るとわかる位には盛り上がっています。
幸いなことに体毛で隠れる部分のため、温泉などに行ってもあまり恥ずかしくはありません。
精巣摘出後の陰嚢
傷口が収まったらまずすることといえば、陰嚢を触って感触を確かめることです。
これは明らかに違いがわかります。
空っぽで、ぺっちゃんこで皮(袋)のみといった感じです。
精巣摘出したので当たり前なんですが、今までずっとあったものがなくなったので、やっぱり喪失感というのがあります。
まあ慣れというのは怖いもので、何日かすると、あまり気にならなくなりましが。
性欲・精力について
健全な男性であれば、これが一番気になるところでしょう。
実は性欲・精力については、落ちたという感覚はなく、実感としてはあまり影響ないようです。
精巣はひとつでもちゃんと機能するみたいですね。
だからこそ2つあるのでしょう。
ただ、恥ずかしい話ですが、手術後に最初に勃起するまではやっぱり心配でした。
命が助かるんだからそんなこと言ってる場合か!と怒られそうですが、男にとっては大事なことです。
僕の場合は2週間後くらいしたある朝、ふと股間に意識を向けると復活していたようで、そこでホッと一息といった感じです。
それからの精力、性欲の回復ぶりは目を見張るもので、数ヶ月のうちに感覚的にも体力的にも手術前と同じくらいに戻っていました。
生殖機能について
こればかりは、いくら精力が落ちていなかったからと言っても、ほぼ諦めていました。
なんせタマが2つあった時から、6年ほど不妊で悩んでいたくらいですから。
そこからさらにタマが1つになるんだから、子どもができるなんて夢のまた夢、くらいに考えていました。
が、どういう訳か、出来たのです。
手術後ちょうど一年にして、嫁さんが妊娠したのです。
今までの悪いものが、腫瘍と一緒に出て行ったのか、タマが1つになったことで、本能的に種の生存本能がアップしたのか、真相はわかりません。
生命の神秘というやつですが、本当に人間の身体というのは奥深いものです。