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精巣腫瘍の研究

精巣腫瘍(がん)の病気分類ごとの治療法

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今日はおさらい的な意味も込めて、精巣腫瘍の治療方法について整理したいと思います。
精巣腫瘍は疑いを発見したら有無を言わさず睾丸を摘出するしかありません。
悪性かどうかは摘出後の病理検査で確定するからだそうで、僕の場合も結局のところ取ってしまった後に、病気分類に従ってその後の方針が決まりました。

精巣腫瘍の治療法は、病気分類をもとに、病期と組織型により治療方針を立てることとなります。

病期I:精巣のみに腫瘍は限局
セミノーマ:通常は精巣摘除術のみでよい。
非セミノーマ:次の内の一つを行う
・精巣摘除術のみで、以後注意深く再発の有無を経過観察。
・精巣摘除術後に、後腹膜リンパ節郭清を行う。

病期II:腹部のリンパ節に転移がある
セミノーマ:
・小さなリンパ節転移の場合は精巣摘除術後、体外放射線照射を行う。
・大きなリンパ節転移の場合は精巣摘除術後、全身化学療法あるいは体外放射線照射を行う。
非セミノーマ: 次の内の一つを行う
・精巣摘除術後、腹部リンパ節郭清術を行う。その後の経過観察で再発が疑われれば、直ちに全身化学療法を行う。
・精巣摘除術後、腹部リンパ節郭清術および全身化学療法を行う。その後経過観察とする。
・精巣摘除術後、全身化学療法を行う。化学療法後のレ線撮影で腫瘍の残存が認められれば、直ちに摘除術を行う。
・症例によっては、精巣摘除後、リンパ節郭清をせずに全身化学療法のみとすることもある。

病期III:腹部のリンパ節を越えて(肺や肝臓など)転移がある
セミノーマ: 精巣摘除術後、全身化学療法
非セミノーマ: 次の内の一つを行う。
・精巣摘除術後、全身化学療法(新しい化学療法を試行)。
・精巣摘除術後、全身化学療法、残存腫瘍があれば、摘除術を行う。その後も腫瘍が残っていれば、全身化学療法を追加。
・精巣摘除術後、自家骨髄移植や末梢血幹細胞移植の併用による大量全身化学療法を行う

なお、全身化学療法は通常4週間を1コースとしたスケジュールで行い、予防的投与では2コース、治療のためには3~6コース行う。副作用が強いために通常入院下で治療を行っており、3~6ヶ月以上の入院が必要となる。

僕の場合は、「Ⅰ期:転移を認めず」という1番軽いところで留まっていたため、摘出後は経過観察のみということです。
経過観察というのもそれはそれで厄介で「執行猶予中」みたいな気持ちです。
ですので、手術後の生活、特に経過観察で良しとされた人が、生活の質を落とさずに過ごすための方法がうまく見つかるといいなと、いつも思っています。

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