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精巣腫瘍の研究

精巣腫瘍について② 「症状」「治療方法」

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精巣腫瘍についての学習編②です。
今回は精巣腫瘍の主な症状と診断方法、治療についてです。

主な症状
精巣腫瘍の主な症状は、片側の精巣の腫れや硬さの変化です。
しかし早期では、痛みを伴うことはほとんどなく、陰嚢の腫れや硬さに変化があってもなかなか気づきにくい場合や、気づいても場所が場所だけに恥ずかしさから泌尿器科を受診せず、進行してしまう症例が多くあります。
また、精巣腫瘍は比較的短期間で転移を起こすため、転移による症状で病院にかかり、「がん」が判明する場合もあります。
転移による症状には、頚部や腹部のリンパ節による腫瘤を触れる・腰痛・さらには肺転移による呼吸困難まで様々な症状があります。

診断方法
精巣腫瘍の診断は、主に次の3つで行います。

1. 触診
陰のう内のしこりについて確認します。
腫瘍が小さく、精巣の一部を占めるだけのときには、腫瘍はやわらかい精巣の中に硬いしこりとして感じられます。
腫瘍が精巣内をほとんど占めるように広がると、精巣全体が硬いしこりとして感じられます。

2. 腫瘍マーカーの血液検査
精巣腫瘍の診断では、腫瘍マーカーが重要な役割を果たします。
代表的な精巣腫瘍の腫瘍マーカーには、AFP(αフェトプロテイン)、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)およびhCG-β、LDH(乳酸脱水素酵素)などがあります。
全ての種類の腫瘍が腫瘍マーカーをつくり出すわけではなく、他の病気によってこれらの腫瘍マーカーの数値が上昇することもあります。

3. 画像診断(超音波[エコー]、CT、MRI検査など)
画像診断は、腫瘍の性状や広がり、転移の有無を調べるために行われます。
超音波検査は、陰のうの表面に超音波を当てて精巣の内部を観察する検査ですが、多くの場合、超音波検査によって腫瘍を確認することが可能です。

CT検査は、X線を用いて体の内部を描き出す検査で、腫瘍の状態や周辺の臓器への広がり、肺やリンパ節などへの転移の有無を調べることができます。
精巣腫瘍は早期に転移することが多いため、非常に重要な検査となります。

精巣腫瘍の治療
まずがんの発生した精巣を完全に切除する高位精巣摘除術を行います。
摘出した組織を病理組織学的に診断を確定します。
さらに画像診断(CT、MRIなど)、腫瘍マーカーなどの検査を行い、どこまで病気が進行しているか(日本泌尿器科学会病期分類)を決定します。

僕の場合も自覚症状は全くなく、ある時ふと「タマが硬いな」と気付きました。
それでも体調には全く変化はありませんでした。

病院で調べてもらって精巣腫瘍の診断を受けて初めて「そういう病気にかかったんだ」という実感が出るくらいですので、なかなか早期発見は難しい病気と言えます。

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