精巣腫瘍についての学習編③です。
今回は病期分類と治療方針です。
精巣腫瘍は、顕微鏡で細胞や組織の状態を詳しく調べる病理検査と腫瘍マーカーの値によって、大きくセミノーマ(精上皮腫)とそれ以外の非セミノーマ(非精上皮腫)の2つの組織型に分類されます。
この分類と腫瘍の状態によって、治療方針が決まります。
腫瘍の状態は臨床病期により判定されます。
精巣腫瘍の分類
Ⅰ期:転移を認めず
Ⅱ期:横隔膜以下のリンパ節にのみ転移を認める
ⅡA:後腹膜転移巣が最大径5cm未満のもの
ⅡB:後腹膜転移巣が最大径5cm以上のものⅢ期:遠隔転移
Ⅲ0:腫瘍マーカーが陽性であるが、転移部位を確認
しえない
ⅢA:縦隔または鎖骨リンパ節(横隔膜以上)に転移を
認めるが、その他の遠隔転移を認めない
ⅢB:肺に遠隔転移を認める
B1:いずれかの肺野で転移巣が4個以下でかつ
長径が2cm未満のもの
B2:いずれかの肺野で転移巣が5個以上、または
長径が2cm以上のもの
ⅢC:肺以外の臓器にも遠隔転移を認める出典:京都府立医科大学HP
僕の場合は、「Ⅰ期:転移を認めず」という1番軽いところで留まっていたため、かなりラッキーだったんだと思います。
それにしても、いつ転移が発見されるのか?という不安に常に悩まされるのには変わりありません。
あまり深く考えず、一生付き合う覚悟が必要ですね。
病期について詳しい情報は、各大学病院のHPなどをご参照ください。