ちょうど1年前のこの日、抗ガン剤治療を開始しました。そこから続く約三カ月間の入院生活。そこでどんな思いをするのかは当時は想像もついていませんでした。
思い出すことをポツポツと一人語りしようと思うのですが、まず体調のこと。
病院に入るまでは自覚症状もないため、元気そのものだったんですが、入院して病院服に着替えた途端に、なんだか病人になった気分。
気が滅入ってしまい、一気にガン患者になりました。
もちろん、その後に始まる抗ガン剤治療によって身体がドンドン痛めつけられるので、本当に病人になっていくんですが。
そんな中でこれから長い闘病生活を送る方にはぜひ一時外出・外泊の活用をお勧めします。
入院中に主治医の許可を得て、家に帰るわけですが、これがホントにリフレッシュできるんです。
もちろん体調や副作用の問題があるので、「いつ出れるか?」は状況によりますが、家に帰ると不思議と「病人」から「普通の人」に戻れるのです。食欲も出るし、治療をまた頑張ろうという気になってきます。
実は自分自身もそういった制度をあまり理解していなくて、途中で家に帰れるなんて思ってもみませんでした。
一方で主治医や看護師の方では当たり前の制度のため、患者もわかっているだろうと、あまり教えてくれないのです。
まあリスクも上がるので、積極的に外出させようという気にはならないんでしょう。
けれど、患者からするとこれ以上のリフレッシュはないと思うので、入院初日に聞かれる「何か気になることはありませんか?」の質問には必ず外出、外泊の希望を伝えましょう。
あとはその日を希望に、副作用にやられながらも、毎日を過ごすのみです。