医師からはCTの画像を見て腹部のリンパ節増大が確認されたということで、転移の診断を受けたわけですが、患者の身としては「それだけで決めるの?」というのが正直な感想です。
なんせ腫瘍は正常値のままだし、リンパ節の場所もメインの所からはちょっと外れている。
それだけの情報で副作用も大きく、長期で入院しなければいけない抗ガン剤治療を決断するのは、ちょっと乱暴じゃないかと思ったわけです。
そんな悶々とした思いを、親しくしているかかりつけの内科の先生に相談してみたところ、アドバイスをもらったのがPET検査でした。
PET検査とは
がん細胞はブドウ糖に反応するため、ブドウ糖と似た成分を持つ放射性物質を組み合わせた薬剤(FDG)を注射し、その薬の集まり具合をPETカメラで映し出すことで、がんの有無や位置、進行度合いを調べる検査のことです。
「そんな検査があるんだったら、なんで進めてくれなかったんだろう?」と軽く主治医に対する不信感を募らせつつ、再度病院へ相談に。
PETを受けたい旨を伝えると、主治医からは「実はカンファレンスでもPETのことを話したんだけど、リンパ節が大きくなってるのは事実だし、何も治療しないわけにはいかないので、抗ガン剤治療になると思う。PETの結果で治療方針が、変わることもないので、やってもしょうがないという話になった」とのこと。
そんな話この前は全然なかったと軽くイラっとしましたが、「結局、確率論的に消去法やるとそういう見解になるのね」と考えることにしました。
それでも患者としてはは確率や効率は度外視して納得いくまで知りたいと思うところ。
主治医に納得して治療を受けたいのでと話をし、PET検査を受けれる病院を紹介してもらました。
予約はスムースに取れて二日後に来てくださいとのこと。
これで、モヤモヤした状態から少し抜け出せるという希望と、いよいよ腹をくくらなければというプレッシャーを感じたのでした。
気になる費用は自費扱いだと10万くらいかかるそうです。
震えそうな金額ですが、最近保険適用できるケースが増えたらしく、がん転移の診断確定ができないようなケースでは、保険が使えるようなことを聞きました。
この辺はちゃんと調べて受診の時には理解して病院に行こうと思います。