タイトルはいきなり重たい内容ですが、これは本当です。
生き証人がここにいます。
わたくしhanは、一年半ほど前に精巣腫瘍を患い、お決まりのコースで精巣を摘出しました。
運良く早いステージだったため、手術だけで、その後の抗がん剤や放射線治療といった処置はありませんでした。
主治医からは精巣摘出手術の時に「生殖機能は温存される」とは聞いていたんです。
でも片方の精巣を取るわけです。
言うなれば、男性としての能力が半分になってしまう、と感じていたわけです。
子どもなんて頭の片隅にもなかったんですが、ある日ヨメさんから「できたみたい」と、知らされました。
どんな気分かというと、嬉しいのか、不安なのか、何がなんだかわからない気分です。
ただただ驚くばかり。
でもやっぱり嬉しいのです。
精巣腫瘍に関係なく、ずっと子どもができなくて悩んでいた僕らの元へ、子どもを授かるなんて最も絶望的なこの時期に、敢えて宿ってくれた命に、ただ感謝するばかりなのです。
「がんになって一年しか経ってないのに大丈夫?」というお声は耳にします。
普通の親御さん以上に、色々なことに備えないといけないのでしょう。
でも大丈夫。
生きていくモチベーションが違います。
病気になる前の何十倍も、真剣に生きていこうという気力が湧きました。
そして、出来ることなら、病気が原因で同じように子どもが出来るのか悩んでいる人や、病気を抱えながら家族を守るパパ、ママの為に、何か役に立てないか、という想いもフツフツと湧き上がっています。
タメになる話は別記事に掲載しますが、今日は決意表明と同時に同じような境遇の方へのエールを込めて。