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体験記

抗がん剤治療は命がけの意味

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セカンドオピニオンにも行き覚悟を決めた抗がん剤。治療する病院は今の病院でいいのか少し悩みました。

担当医師が症例に慣れているのか少し不安。説明の仕方やこの2年の間に見落としがなかったのか?といったことに対する疑念。セカンドオピニオンを聞きに行ったがんセンターの医師とは微妙に行ってることが違う。

抗がん剤は辛い治療だというのはよく聞いてるので、信頼して自分の身体を預けられる病院じゃないと。。そんなことを考えて、別の大学病院に行くことにしました。

主治医に紹介状を書いてもらい、初診の予約を取って受診。泌尿器科も6,7人医師がいるようなので、曜日毎の担当を調べて、がん専門医の准教授がやっている日を選びました。

病院に着いて受付を済ませると、案の定30分くらい予約時間を過ぎて呼ばれる。
診察室にいたのは白髪混じりの50代くらいの先生でした。ちょうど主治医のひと回り上くらい。貫禄は十分、後はどんなこと話すのかなーと思いながら恐る恐る話を聞きました。

話している内容は、がんセンターの先生とほぼ同じ内容でした。そのことを話すと、僕の状況だと、がん専門医の100人中99人が同じことを言うよと。

それから言われたのは、
「精巣腫瘍は治る病気として有名だけど、抗がん剤治療は命がけだよ」
それは副作用がきついとかそういったことではないんだと。副作用なんてものは最近は薬が良くなっていて、かなり軽くなってきたので、あまりたいした問題じゃない。
「命がけ」というのは、薬が効かなければ死を意味するということだと。

考えさせられました。今までは副作用のことで頭がいっぱいで、効かなかった時のことについて、あまり考えていませんでした。
でも、改めて考えると、がんなんです。治らなきゃ死んじゃうんです。命がけの闘いなんです。

90%以上の人が治っているのも事実だけど、100人いれば薬が効かない人も2,3人いる。自分がそっちに入らないという確証もない。
なんせ10万人に1人なんていう病気を引き当てた悪運を持っているわけなんで。

ただこの先生同時に、
「正しい治療をやれば、ほとんど治る。この数ヶ月は命がけの覚悟を決めて、治療のことだけを考えて頑張りましょう。」、「あと、入院中はひたすら暇だから、漫画やゲームをたくさん持っておいで」ニヤッと一言

最後に触診をして終わり。触診も別に転移したリンパを触れるわけじゃないのに、あっちこっち入念に診てくれました。

どういう意味があって触診するのかはわからないけど、逆に自分の身体を触りもしないで、命がけの治療を勧められるのもどうかと思う。
そう考えると、さっきの言葉といい、この先生は信頼できるんじゃないか、そう思えました。

入院は10日後。
覚悟は決めた。後はやるだけだ。

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