HANTAMA

がんになっても豊かに暮らす

体験記

「実はガンになりました」会社へのカミングアウト

投稿日:2015年2月2日 更新日:

精巣腫瘍のリンパ節転移を宣告され、PET検査を受けたり、セカンドオピニオンを取りに行ったりと目まぐるしく動いていますが、元々の身分はサラリーマン。
会社へカミングアウトしなきゃいけません。

さて困った。上司になんて言おう。。
ちょっと考えればわかることですが、普通に働いてて「僕ガンになりました」なんて場面ありません。

上司にしても部下から「実はガンになりまして、、、」と言われる経験なんてそうはないでしょう。
なんか「ガン」という単語そのものが馴染みがなく、会社生活にそぐわないひびきなんです。

「腫瘍がみつかって、実は悪性のようで、、」くらいがソフトな感じでいいかなーとか、結構どうでもいいことで、あれこれ悩みました。

でも会社を辞めないのであれば、避けては通れない道。
1番迷惑をかける家族に次いで、直接的な影響を受ける人達です。

ちなみに、間違っても会社を辞めようとは考えませんでした。
会社の身分は病気になったこんな時こそ活きてくるのです。健康保険は使えるし、傷病手当金も支給される。万が一自分が死んでしまっても厚生年金からの遺族年金がある。

それに、一度会社を辞めて治療後に再就職しようと思ったら「がん経験者」として就職活動しなきゃいけません。
だいぶ理解を得られる世の中になってきたんだとは思いますが、やっぱり不利なことにはかわりない。

会社を辞めない方がいい理由はいくらでもあるので、とにかく石にかじりつきましょう。

そんなわけで、話さなきゃならないのです。
あれこれ悩んでみたものの、結局上司には「ちょっと相談があるんですが、、」と切り出し、「実はガンになって転移がみつかってしまいました」と一気に話しちゃいました。

スッキリ

カミングアウトしたら当たり前ですが、「今は身体のことだけを考えて会社の心配はしないように」と上司。
かなりビックリしてましたが、それ以外にかける言葉はないよなーという感じ。

それでも転職して1年くらいしか経ってないので、「会社辞めろ」って言われたらどうしよう?とかウジウジと考えていたので、気分的にはかなり楽になりました。

そりゃ「ガンになりました」って部下に働けないなら辞めろなんて言えないわなと、今更ながらに思っていたわけですが。

これでひとつのマイルストーンをクリアしました。
後は会社の人事制度調べて、仕事の引き継ぎの手配をしてと、比較的淡々とできることが多いので、ひと安心です。

-体験記

執筆者:

関連記事

no image

手術から9ヵ月目の定期健診

2013年1月に精巣腫瘍の摘出手術を受けて、経過観察となってから9ヵ月。 2回目の健診がやってきました。 前回は術後3ヵ月の4月に検査があり、今回はそこから6ヶ月後。

再開。抗ガン剤治療から社会復帰して一年。

実は抗ガン剤治療を終えて社会復帰して今月で一年が経ちます。これを機に、ブログの更新も定期的に行っていきすます。 正直この一年は会社に復帰してもとのペースで仕事ができるよう、量ではなく質という意味ですが …

no image

「がん」を家族にどう伝えるか?

僕は33歳という若さで10万人に1人と言われる精巣がんという病気にかかりました。 働き盛りの30代にとって「がん」は全くの別世界の出来事でした。 同じように生きてきた僕の家族にとっても、きっと青天の霹 …

セカンドオピニオン行って来ました①

精巣腫瘍の転移を宣告された翌日に手配したセカンドオピニオン。 二週間ほど待ってようやく受診してきました。

no image

【精巣腫瘍体験記⑦】運命の入院、手術の朝

2013年1月9日 いよいよ入院の日です。 5日程度の短期入院ですが、細々したものもちゃんと準備して、いざ病院へ向かいます。 知らず知らずのうちに神経が昂ってたんでしょう、途中の駅で知らないおじさんと …