がんの告知を受けた当初は、何も分からない不安から誰もが弱気になります。
また会社に対して「迷惑をかけるのでは」「上手くやっていけないのでは」と心配が先に立つので、退職や転職を考えがちです。
早まって動かず、面接は慎重に
気持ちはわかりますが、だからといって、あまり早まって会社を辞めないようにして下さい。
がん体験者はいったん会社を辞めると、再就職が難しいのです。
黙って入社するのも悪いと思い、面接でがん治療中であることを伝えると、内定を取り消されたり不採用になるケースも多いそうです。
相手の気持ちもわからないでないのですが、面接時の最初から「がん」を伝えたらドン引きされる可能性が高いです。
相手の方も、まさか「がん」経験者が面接に来るとは思ってもいないでしょう。
基本的に、業務に支障を及ぼさなければ、具体的な病名まで会社に伝える必要はありません。
伝えることで働きやすくなる場合は別ですが。
時間をかけてゆっくり考える
まず治療に専念するわけですが、今後のことをじっくり考える時間の余裕はそれなりにあります。
最初のうちは「生きるか?死ぬか?」で頭がいっぱいで、他のことは何も考えられないのですが、数カ月も何事もなく経つと、『意外とやっていける』といった風に考えが変わっていくことも多いです。
決して早まって会社を辞めるのでなく、いったん立ち止まってじっくりと色々なことを考えてください。
今確保されている「会社員」としての身分は、自分で思っている以上に大事なものです。
弱っている間は、これまで貢献してきた会社に守ってもらうくらいの気持ちでいればいいと思います。
そのうち必ず道は開けてくるものです。