職場との関係について。
精巣腫瘍という病気、「がん」の中では早期発見であれば、高い治癒が可能なのです。
そうすると、いかに職場復帰をスムーズにして、もとの生活に戻るかが、より重要なテーマになってきます。
僕の場合は、色々な可能性を考えて「とりあえず会社には言わない」という選択をしました。
これが正しいかどうかはわかりません。
ただ、「がん」にかかって、手術など緊急のイベントを通りすぎると、必ずこの悩みにぶつかると思いますので、少し調べたことを書いてみます。
会社勤めの人が気になるのは
「会社に言うべきか言わないべきか?」
「言うとしたらどこまで?」
「会社からは理解を得られるのか?」
「隠し通して迷惑をかけずにやっていけるのか?」
参考になる調査をアフラックが行っていたので紹介します。
http://www.aflac.co.jp/news_pdf/20130416.pdf
【調査結果の概要】
1.がん経験者の身体や心、復帰後の治療に関する理解・認識について
<職場でがん経験者と働いた機会があると、がん経験者の復帰後の仕事に対する理解度は高い>
がん経験者と働いたことのある上司・一般社員は、“がん経験者が復職しても仕事を続け るのは困難となるか”との問いに対して、「(全く・あまり)そうは思わない」と回答し た割合が上司 41.0%、一般社員 47.5%と高く、がん経験者と働いた経験がない上司 (23.0%)・一般社員(26.9%)と大きな差がみられた。
2.仕事に復帰したがん経験者に対する態度・接し方について
<部下にがん経験者がいたことがある上司は、いたことがない上司に比べ、がんや治療につ いてのコミュニケーションに、より積極的>
“病気や体調のことにはなるべく触れない”ことについて、がん経験者が部下にいたこ とがある上司の 20.5%が「そうは思わない」と回答した。部下にがん経験者がいたこと がない上司の約 6割(56.4%)が「そう思う」と回答しているのと対照的な結果となった。
心強い味方も少しずつ
①がん患者と一度でも仕事をしたことがあれば、しっかり職場復帰できることが理解してもらえそう
②反対に今まで接したことのない人にとっては、はれ物に触るような、どう接したらいいかわからないと感じ
自分自身も、今までは②だったんだと思います。
そして、周囲もきっと同じだろうと思って「言わない」ことを選びました。
でも、理解してくれる上司もいるというのは心強いですね。
ちょっとずつ世の中変わっていくんでしょう。
日本人の2人に1人がかかるというがんですから、企業もきちんと理解して向き合ってくれる日も近いのだと思います。