国立ガン研究センターから最新の5年生存率が発表されました。(国立ガン研究センターのリリース)
これを見ると、全てのガンにおける最新の5年生存率は62%。前回より3.5ポイント改善したとのこと。
医療の進化は目覚ましい!ガンになったからといって、人生諦めなくてもいい時代になったと、明るい知らせです。
ただし、明るい知らせではありますが忘れてはいけない視点があります。
早期発見の増加
ガン検診の技術進展や健康意識の高まりによる検診受診率の向上により、早期発見されるケースが増えています。
早期発見されるガンは、比較的予後もよく、生存率も高いとされています。
生存率の高いケース数の割合が増加すれば、全体の生存率が上がるというのは簡単な算数の話ですが、見落とせません。
部位別の死亡率
そういったわけで、部位別の死亡率を見るとどうか、といった話です。
同じリリース内の引用ですが、
● 部位別5年相対生存率
男性では5年相対生存率が比較的高い群(70-100%)には、前立腺、皮膚、甲状腺、膀胱、喉頭、結腸、腎・尿路(膀胱除く)、低い群(0-39%)には、白血病、多発性骨髄腫、食道、肝および肝内胆管、脳・中枢神経系、肺、胆のう・胆管、膵臓が含まれました。女性では高い群(70-100%)は、甲状腺、皮膚、乳房、子宮体部、喉頭、子宮頸部、直腸、低い群(0-39%)は、脳・中枢神経系、多発性骨髄腫、肝および肝内胆管、胆のう・胆管、膵臓でした。
まだまだ膵臓や肝臓のガンは治らないのです。これは忘れずに押さえておくべき。
どうでしょうか?
もちろん早期発見によって助かる人もいることは事実なので、これが悪い知らせであるわけはありませんが。