HANTAMA

がんになっても豊かに暮らす

がん情報

がんは社会的な病気。がんによって失うもの

投稿日:2016年6月30日 更新日:

国立がん研究センターは29日、2012年の1年間に新たにがんと診断された患者は推計約86万5千人で、前年より1万4千人増加したと発表した。03年に算出を始めて以来、過去最多となった。同センターは高齢化の進行が原因とみている。

 がん罹患に関する最新のリリースです。(記事元)

1年間に新たにこれだけの人数の人ががんにかかっているのです。

しかもここにその患者の家族も入ってくると、数百万の人が毎年あのガン宣告のショックを辛い治療生活を味わっている。
そう考えるとがんという病気は改めて社会的な病気だなと感じます。

先日仕事でお会いした方、その方は終末期医療つまり人が亡くなる最後の看取りのところで活躍する医療ベンチャーの社長さんですが、彼が言うには、がんや認知症の患者にとっての一番の痛みはアイデンティティの崩壊だと言っていました。

自分は今までは普通の健常者、家では父でり母であり、会社では部長や課長かもしれません、社会の一線で生きていた人が、ある日突然のガン宣告。

一気に世界が変わります。

会社は休職、場合によっては退職になることもあります。病院に入れば周りからは病人として扱われ、今までは家族を守っていた存在が、逆に看病をしてもらう側になります。

自分の経験に照らしてみても、現役社会からは社会的に抹殺されたかのような気持ちにさえなります。

アイデンティティの崩壊とは、正に言い得て妙だなと。

僕のような30代、あるいは現役世代のガン罹患ほよりそのショックが大きいと思います。

もちろん復帰はできます。

ただし、どうしてもガンサバイバーという称号が良くも悪くもついて回ります。時にそれに助けられ、時にそれがゆえに忸怩たる思いをすることもあります。

崩壊したアイデンティティほ元に戻らないのです。

ガン後の世界を生きていくのには、新たなアイデンティティを自分で作っていく、ただ体調を整えて身体的に復帰するだけではない、精神的な復活がいるんです。

-がん情報

執筆者:

関連記事

ガン罹患者100万人の時代

年間の新規ガン罹患者が100万人を超える時代になりました。 国立がん研究センターによると、2016年に新たにがんと診断される患者は101万200人、がんで死亡する人は37万4千人になるとの予測。新規患 …

免疫力を高めて「がん」と戦う

がんにかかると、「再発・転移しないか?」ということがすごく心配になります。 健康法や生活習慣を見直して、「がん」になりにくくなる身体を手に入れることはとても重要です。 そんな中で、注目されているのが「 …

ガンの5年生存率は改善でも押さえておきたい視点

国立ガン研究センターから最新の5年生存率が発表されました。(国立ガン研究センターのリリース) これを見ると、全てのガンにおける最新の5年生存率は62%。前回より3.5ポイント改善したとのこと。 医療の …

no image

小林麻央さんに見る30代の乳ガン

巷ではキャスターで市川海老蔵さんの妻、小林麻央さんの乳がん闘病のニュースがありました。 30代、小さな子どもを育てるママのガン。 ショックでした。 自分より少し若いですが、同世代、それも子どもが生まれ …

no image

医師も注目する「がん」を疑う3つの異変

最近では、「がん」は早期発見、早期治療によって、完全に治せるケースが増えてきています。 腫瘍が出来物として触れることが出来るような場合には、病院で検査をする前に、自己触診によって「がん」を発見すること …